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Virtual, but it's real. [よく考えてみて!!]

この写真、一目で何か分かった人は相当の旅行好きか、スイスマニアですね。

これは、スイス、フランス、ドイツの国境が交わる三国国境モニュメント。
塔の下側に書かれている国旗は、フランスとスイス。つまり、左手はフランスで、右手はスイスって意味です。

反対側はこんな感じになっていて、右手はドイツ、左手がスイスになっています。

で、この写真を見てください。

僕が今立っている位置はスイスで、実際の国境が交わるポイントは目の前を流れるライン川のど真ん中。
川の対岸左側はフランスで、対岸の右手奥はドイツです。
ホンマに近いね。しかも目の前にあるのはタダの川。海でも国境を示す鉄条網でもありません。
ドイツへは少し距離がありますが、フランスなんて、たかが50mほど泳げば辿り着けるくらい近いです。

だけども、対岸は別の国なんですよね。スイスと変わらない建物に、全く同じ言語(ドイツ語&フランス語)。
手で触れれるかと錯覚するくらい近くて、物理的に遮る物は何も無いのに、対岸へ行くには「越境」と言う行為が必要です。
そう、そこには確実に「国境」が存在するのです。

歩きすぎて疲れたのもありますが、休憩を兼ねて、僕はしばらくココでこの景色を眺めながら、色々と思いを巡らせてみました。

日本は島国なので、すぐ目に見える形で国境に接する事はありません。一番身近に意識するのは、北方領土でのロシア軍による拿捕とか、東シナ海におけるガス田開発、そして竹島問題などでしょう。
でも、それとて実際に見に行こうとしたら、船や飛行機に乗って何時間もかけて日本海や東シナ海への遠い沖合いへ出ないとアカンのです。
一方、東方面を見てみると、中国、韓国、ロシア以上に遠いところにアメリカとの国境があって、しかもそれは日本と直接は接していないわけです。(理由は、もちろん公海があるからですね!知らない人は、もう一度社会の教科書を開いてみてね。)

でも、ココは目と鼻の先に国境があって、しかもそれは、二国間ではなく三国間。

我々は、こうして国境のすぐ近くまで何の手続きも無くいつでも来る事ができて、そして我々が望めば、ほんの少しのステップを踏むだけで、簡単に国境を越えれます。

でもそれは、国境を接している国々の関係が良好で、何の紛争もないから出来る事。世の中には隣同士でありながら、国境への接近や越境が簡単に出来ない国々さえあるのです。(例えば北朝鮮とかね。)

そう思うと、物理的には存在しないのに、1つのものとして確実に存在する「国境」って、とても重たく感じます。

いとも簡単に超えれる境界線だけど、決して自分たちの国ではない別の「領域」としての境界線を常に意識させられる場所。。。。。。

ま、普段ココに住んでる人は、これが日常だからそんな事まったく意識しないんでしょうけどね~。


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